休業というカタチをとって、約2週間が経ちました。
この2週間を振り返り、どのように過ごしてきたでしょうか?
危機管理の基本は、
「初動において厳しい対応をして、様子を見ながら徐々に緩めるのが鉄則」
と言われています。
メディアが煽る感染者数(大衆は不安に反応し、視聴率が取れるというのがメディアの本質)を追っていけば、当然累計数は増えるので、そればかり見ていると不安になるのは当然です。
インフルエンザや、交通事故に、盗難事件・・
あらゆるものを累計で見ると、増えていく一方なわけで。。
ウイルスなどの感染症で見極めをしていくときに用いられるのは「実行再生産数」という指標です。
(メディアで言わないのは、出演者数も多く、本当の
プロが丁寧に説明する時間がないため。興味がある人は自分で調べてみてください。)
どこをどう切り取るかで、人の価値観や幸せは変わるので、本質を見極められるようにしたいものです。
前置きが長くなりましたが、本題は【ゼロベース】で考えることが大切、ということです。
今までの収入、今までのお客様、全てリセットされ、初めから再構築していく=ゼロベース、ということです。
スマホが出てきた当初、公衆電話を売っていた人は、いずれブームがされば、また売れるようになる・・と安直に考え、努力を怠り、そういう会社や、勤めていた人は職を無くしました。
そうですよね?
スマホブームが収まり、公衆電話が売れる時代は2度とこなかったわけですから。
今は、そういうタイミングです。
今までの当たり前は当たり前でなくなるし、今まで構築してきたものにしがみつき、依然と比較した今を生きていると、あっという間に淘汰されてしまうでしょう。
お客様に付加価値を提供できず、低単価=生産効率の低い仕事をしていた人は、これからどの業種・業態でも生き残れなくなります。
低単価=低い生産性=価値が低い=これからより必要となくなる
という図式に、より鮮明に変わっていくからです。
今までの当たり前が通用しない→努力し、学び、成長する=階段を1歩上がる、ということです。
ステージが変わるのです。
結果が出なかったり、壁にぶつかるというのは、今のままじゃ乗り越えられないから、努力して、成長して、次のステージにいきなさい、ってお達しみたいなモノです。
それが世界に起きているのです。
それが日本に、沖縄に、そして我々美容業界に起きているのです。
ほんの数ヶ月前までは売り手市場(求職者が会社を選べる状況)でした。
ですがパラダイムが変わったのです。
努力を怠り、能力が低いままの人は、残念ながらクビを切られ職を失いました。会社がもっと厳しくなれば、もっと失業者は増えていくでしょう。
今までのままでは通用しないのです。
今までと同じ世界は訪れないのです。
それでもなんとかなる・・って根拠なく、また公衆電話が売れる時代が来ると笑って、呑気に構えていられますか?
今までの生活、今までの仕事、今までの環境は、もうないのです。
ゼロベースで、もう一度、美容人生を再構築し、お店、会社を再構築するつもりで、私は取り組んでいます。
この2週間、どのように過ごしましたか?
みんなと同じように、なんとなくコロナを恐れ、なんとなく日々を過ごしていなかったですか??
そうだとしたら、美容業界にも、私たちのお客様にも必要とされなくなる世界が、もう目の前に来ていることを、再度認識することが大切なのかもしれません。
岡城良太